« 2011年8月 | トップページ | 2011年10月 »

2011年9月21日 (水)

CDの発売予定とコンサート情報

コンサート情報 その1

渡部玲子 ヴァイオリン リサイタル Vol.15
  10月18日(火)午後7時開演
      すみだトリフォニー小ホール
          ¥3.000(全席自由・高校生以下¥1.000)
曲目:安部幸明 ソナタ第1番 〜生誕100年を記念して〜 
    清瀬保二 ヴァイオリンとピアノのための2楽章
    ベートーヴェン ロマンス ほか 

音楽の世界社でも扱っていますので、 メールでどうぞ。

コンサート情報 その2

「無言館」スペシャル・コンサート
死んだ男の残したものは 戦没作曲家・尾崎宗吉を聴く 
  11月12日(土)19時開演
  会場 戦没画学生慰霊美術館「無言館」
  入場料 ¥3,500(全席自由)
  申し込み、お問い合わせ
  電話 0268-37-1650
Fax 03-3926-8568(無言館コンサート実行委員会)
  E-mail kantaldi@hotmail.co.jp

CD: 夜の歌 尾崎宗吉作品集成
 収録曲:小弦楽四重奏曲、幻想曲とフーガ(チェロとピアノ)、初夏小品(歌とピアノ)、チェロ・ソナタ、ヴァイオリン・ソナタ第2番、同第3番、夜の歌(チェロとピアノ)
演奏:モルゴーア・クワルテット(荒井英治、戸沢哲夫、小野富士、藤森亮一)
ヴァオイリン・ソロ 荒井英治、チェロ・ソロ 藤森亮一、歌 竹田恵子、ピアノ 山田武彦
製造・発売元 コジマ録音 
発売日 2011年11月7日

| | コメント (0)

2011年9月12日 (月)

歌曲集 委託販売

突然ですが今日は、在日のリ ファ リョンさんの楽譜を紹介します。
 委託販売です。

『ハムケ』—ともにうたうものー
  李和蓮・岡田京子 ハムケうたう会
 
 友人の作曲家岡田京子さんはユニークな寺子屋活動をつづけています。その生徒?のひとりが、ごく自然に詩をつくり、歌にするようになったので、岡田さんは、だれもが歌えるようにと、曲集にしたというわけです。
 
 ひとりでも歌えるけれど、みんなで歌ったらもっと心がゆたかになりそうなものばかりです。もちろんハングルで歌ったらさらにゆたかな音楽になることでしょう。

 送料込み ¥1,000 でおわけします。
 メールでご注文ください。               小宮多美江 

| | コメント (0)

2011年9月 4日 (日)

木管トリオについて

「木管三重奏曲」清瀬保二が戦前に取り組んだ室内楽のほとんど最初のころの作品である。
 初演は1938年12月19日、日本現代作曲家連盟主催 第7回作品発表会“室内楽の夕べ”。演奏は fl 宮田清蔵 cl 辻井富蔵 fg 上田仁。
  直後の1938年12月28日、おそらく同じ演奏家により放送された。その放送は、第二放送に移ったりしながらもかなりの日本作品をラジオ聴取者の耳にとどけた現代日本音楽という番組。このときは、尾崎宗吉の「ヴァイオリン・ソナタ第二番」との組合わせで、『東京朝日』同日付ラジオ文化欄には「新人作曲家の室内楽2曲」として、各作曲家のコメントも載った。
 戦後の演奏記録としては1983年11月28日、日仏会館ホールにて、第4回クリティーク80コンサート「阻まれた展開」。演奏は、fl 野口龍、cl 森田利明 fg 霧生吉秀(ライブカセット「阻まれた展開」製作クリティーク80)また、1989年11月11日、旧東京音楽学校奏楽堂、林光構成/近代日本の室内楽1930〜40年代の作品 第2夜では、fl 小泉浩 cl 鈴木良昭 fg 前田信吉

作曲者のことばより
 以下は1964年、始めての邦楽器作品「尺八三重奏曲」に取り組んだときのものだが、参考までに。
 「僕は三重奏が好きなんだ。三重奏形式というのは、空間をいかにしてもたせるかという点でとても興味がある。ヨーロッッパの音楽には三重奏曲というのは少ない。ところが、日本では、生け花でも三つでバランスを取るし、お餅だって三つ重ねだし、四つにしたら面白くないんだな。」
 管楽器への取り組みはフルートとピアノのための「レントとアレグロ」(JFC発行)が最初だが、このときのフルートは平尾貴四男。平尾妙子夫人からきいた話。練習をきいていると「小銭(こぜに)がな—い。小銭がなーい」と聞こえた、とのこと。たしかにそんな風にきこえるほどごく親しみやすいメロディーが印象的だ。同じようにこの「木管トリオ」も、「弦楽器とちがって力のいれようがない」などといっているように、肩の力を抜いて書かれた作品に思えて、とくに、若い人たちに気軽に演奏してもらえるといいが、と願って出版した次第である。  (小宮多美江)

| | コメント (0)

2011年9月 1日 (木)

清瀬保二のカルテットについて

初演は1952年6月6日、新作曲派協会第9回作品発表会、YMCAホールにて、演奏はラモー弦楽四重奏団(桑澤雪子、島田猛、松浦君代、吉田貴壽)。
 作曲家没後の1982年1月28日、大分文化会館ホールで、ソナーレ弦楽四重奏団によって30年後の再演が行われた。次に松山で1990年8月5日、現代日本の音楽同好会発足10年記念、清瀬保二生誕90年記念演奏会において、同じくソナーレ弦楽四重奏団により演奏されている。 
 1998年9月30日、紀尾井ホールにての、Concert20-21 日本の作曲・21世紀へのあゆみ 第3回において、ニューアーツ弦楽四重奏団(小林健次、平尾真伸、江戸純子,苅田雅治)で演奏され、そのライブCD があるが。
 今回の浄書は柳澤康司により入念に作成された。その制作過程で、私自身も、この作品の真価をますます強く感じた次第。
 以下に初演当時の批評を抄録するが、9回を数えた新作曲派協会の発表会もそのあとが続かなかったばかりか、明らかに時代の流れが変わってしまったのだ。そのため、同じく弦楽四重奏曲を2曲も発表した松平頼則のその時代の作品群の評価もいまだにおきざりにされたままだ。

新作曲派協会発表会評(1952年6月7日、東京)山根銀二は、
「九回目の発表会で、今度はいつになく充実している」ということばではじめているが、「清瀬保二の弦楽四重奏曲はシューベルトを思わせる最初の楽章だけをとる。主題と変奏曲および終楽章は四本の音線に深い思念をこめて書いた曲とは思えない、最小限にみても四重奏らしい音感覚と形式感に欠けており、安易な妥協が感じられる。」
新作曲派協会発表会評(1952年6月8日、東京朝日)野呂信次郎は、
 「とかく邦人作品の発表会はつまらぬという観念があったようだが、それはすでに訂正されていい。清瀬保二、松平頼則らの作曲運動も二十年になるが、今日では日本の作曲界の一方の推進力になっている。」という前置きのあと、
「清瀬保二の「弦楽四重奏曲変ロ調」は、どこか日本の田園風景でも描いたような映画音楽風な安易さがあったが、旋律と音色に温かさが感じられた。松平の「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」は二つの楽器が違った調子を弾いて、しかも音の扱いは先端的な手法だが日本的な味がかみしめるように味わえた。」
 という具合で、私はあらためて野呂さんの同時代作曲家の創造活動への共感度を認識した。(小宮)

| | コメント (0)

« 2011年8月 | トップページ | 2011年10月 »